男の子をおうちに迎えた場合には考える必要のある「去勢手術」。 去勢手術のメリット・デメリット等をまとめてみました。 ※写真は去勢手術後にエリザベスカラー+術後服の”うみちゃん”
目次
犬の去勢手術とは?
去勢手術では、陰嚢の頭側を切開して中の精巣を取り出します。 避妊手術とは違って、基本的には開腹手術にはならないので、体にかかる負担は避妊手術に比べると少ないです。
メリットは?
望まない繁殖の予防
飼い主さんの望まない繁殖を防ぐことができるので、 特に多頭飼いの場合には必要になってくるかと思います。 また、ドッグランに行く場合には事故防止することができます。
ストレスの減少
去勢をしない場合には交尾欲、縄張り本能等のストレスを感じやすくなってしまいますが、 去勢手術をするとそういったストレス予防をすることができます。
病気の予防
睾丸を摘出するので睾丸関連の病気にかかることはなくなります。 また、男性ホルモンに影響されるような病気の予防にも役立ちます。
マーキングの減少
性の成熟が始まると男性ホルモンによって、縄張り意識が芽生えてマーキング行動をするようになります。 適切なタイミングで手術を行えば、ホルモンの分泌が抑えられてマーキング行動は収まることが多いです。我が家の”うみちゃん”はマーキング行動が始まっていなかったのですが、タイミングを逃してしまうと去勢手術をしてもマーキング行動がなくならないこともあるようなのでタイミングは医者にちゃんと相談しましょう。
手術の流れは
手術前
まずは手術を行う病院に相談にいきましょう。 まだパピーの場合は睾丸がおりてこないと手術できないので、診断してもらったうえで手術予定日を決めていきます。 手術後には抜糸もあるので、10日程度はシャンプーができなくなるので、必要な場合には事前に済ませておきましょう。
手術当日
手術当日は手術までは絶食・絶水となることが多いです。 詳細は病院によって違うので、先生の言うことを正確に確認して実行するようにしましょう。
手術後
病院によって差はありますが、当日or数日の入院したあとの退院になります。 手術後は1週間~2週間後を目安に抜糸を行うことになるので、それまではドッグラン等の激しい運動は避けておくほうがいいようです。普段の散歩レベルであれば全然問題ないので、運動不足にならないようにしましょう。 また、退院後は多くの犬が手術部位をなめようとします。しかし、傷口をなめてしまうと傷口が開いたりしてしまうので、術後服を着たりエリザベスカラーを付けることでなめさせないようにします。 我が家の”うみちゃん”はエリザベスカラー+術後の服を着て約2週間程度過ごしました。なぜかどちらも嫌がらずに飼い主としては非常に助かりました。
リスクは?
全身麻酔を行って、体にメスをいれるので一定のリスクはありますので、心配なことは先生に質問することで不安を解消しておきましょう。 また、手術後は抜糸が終わるまでは、雨の日のような傷口が汚れてしまう可能性はできる限り避けましょう。
手術をする時期は?
生後5ヶ月くらいから性成熟が始まって、9か月齢くらいに性成塾に達します。 性成熟が始まるとマーキング行動などを行うようになったり、乳歯が抜けて永久歯に生え変わるような変化が見られます。 また、小型の犬種では乳歯が生え変わらずに、永久と二重になってしまうことがあります。そうなると人工的に抜糸を行う必要がでてくるので、去勢とタイミングを合わせて抜歯をすることでワンちゃんの負担を減らすことができるのでお勧めです。 手術のタイミングは医師の考え方や個体差による違いもあるので、病院に行って相談してみましょう。
気になる費用は?
犬のサイズ、病院、手術方法、入院有無等によって、大きく変わってきます。
手術費用、薬代、入院費、術後服、エリザベスカラー等の費用が掛かってきますが、
1.5万円~3万円程度が多いようです。
我が家の”うみちゃんは手厚い病院に行ったので、もう少しかかりました・・・。
ただ、安心して愛犬を預けることができることが大事なので、そこはしょうがないです!
皆さんも安心できる先生を見つけてくださいね。